テヤンの肌襦袢1 その19(最終回)

テヤンの肌襦袢(はだじゅばん)を作りました。

肌襦袢とは、和服を着るときの下着です。
型紙も自分で作りました。

作業記録の画像があるので、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。

前回はこちら
テヤンの肌襦袢1 その18

今回は、衿の仕上げの続きです。

衿は、表側が美しくなるように仕上げないといけません。
直線部分は裏側から待ち針を打ってもいいですが、カーブの部分は表側を見て布の位置を整えながら待ち針を打ちます。

衿幅が左右均等になるように気をつけながら打ちますが、これがなかなかに難しいです。

縫うのは裏側ですが、表から見て美しくするために、待ち針は「縫うときに迷いがでないように」慎重に、しっかりと打ちます。

衿先の縫いしろは、分厚くなるのを防ぐため、角を切り落としておきます。

衿先はコの字とじにします。
ほんの少し、裏側を控えます。

衿の裏側をまつり縫いで留めていきます。

身頃だけでなく衿の表側の縫いしろまで針を通して、強度を上げます。
裏側は、縫い目を隠すように、

表からは糸が見えないように縫います。

画像がぶれていました。
針が表から見えていない、というところを写したつもりでしたが、ちょっと分かりにくいですね。

画像はいまいちですが、この縫い方は、自分の服を縫うときにいつもやっていることです。
テヤンの服でも当然のように同じ縫い方で始めましたが、お人形用のちいさいサイズだと、難しいです。
「こういうことは、得てして終わり近くなってから要領をつかむんだよなぁ…。」と思いました。

そしてつかんだ要領は、「身頃から衿の表側の縫いしろにかけて布をすくう分量は、ほんの少し。衿の裏側に針を通すときは、前の作業からそのまま続けようとせず、Uターンするような気持ちで、手前の折り山から針を出すように布をすくうこと」というものです。

終わり近くになって分かったので、悔し紛れに「次に活かそう」と思いました。
そしてきっと「次回」にはすっかり忘れて、また終わり近くに思い出すのだろう、それが私の常だ、とも思いました。いやいやそれではダメだよと自分に言いきかせます。
今回はここに書き留めたから、きっと大丈夫、次回は間に合うはず…。

衿先まで縫い進め、衿先はコの字とじで始末します。

表側をアイロンで整え、裏側にもアイロンをあてて落ち着かせます。

仕上がりは、自分としては申し分ないものになりました。
これを完成品とします。
今後も作るだろうと思い、この完成品1着目を「テヤンの肌襦袢1」と呼ぶことにしました。

この後、この完成品をテヤンに着せたまま、ふんどし作りやステテコ作りをしました。
採寸のためにいろんなポーズを取らせているうちに、肌襦袢はシワシワになりました。
見えないですがきっと汚れも付いてきているだろうしと思い、洗うことにしました。

洗面器に水を張り、台所用の中性洗剤を溶かし、漬けます。

洗面器ごとゆすって、振り洗いをします。

水を替えて、洗面器ごとゆすってすすぎます。
泡が出なくなるまで、何度も水を替えて、繰り返します。

袖にストローを通して、洗面器の縁で水切りをしました。

水滴が落ちなくなったら、ストローに糸を通してつるして干します。

この肌襦袢は、テヤンに着せ替えて遊ぶ目的で、はじめから「洗えるもの」をと思って自作しました。
だから、気楽に洗えます。
そして、洗うことすら楽しいです。

乾かしてから、アイロンを当てました。

小じわはありますが、ヨレヨレ感はなくなり、さっぱりしました。

背中側の折りじわも取れませんでしたが、まあよしとします。

これから何度も着せ替えては洗い、ふんわりクタッとなってくれれば上々です。

これで「テヤンの肌襦袢1」のお話は終わりです。
お読みいただきありがとうございました。

型紙づくりは我流でしたが、縫う手順はこの本の「男物肌じゅばん」「女物肌じゅばん」を参考にしました。

(‎文化出版局 新きもの作り方全書)