テヤンのステテコ1 その1

テヤンのステテコを作りました。

テヤンに着物を作って着せたいと思い、その準備として、下着を整えました。
先に肌襦袢を作り、そしてステテコも、その途中でふんどしも作りました。

前に書きましたが、お人形に下着を着せることに思い入れがあります。

こちらの記事でお話しています。
「テヤンの肌襦袢1 その1」

はじめは肌襦袢にふんどしだけのつもりでいました。

しかし、テヤンの和服作りの参考にと買った本を読んでみて、ステテコは「あってもいい」ものというより、「省略してもいいかもしれないけど」というくらいに重要なものだと知りました。

「ビジュアル版 男のきもの大全」では、

(草思社 ビジュアル版 男のきもの大全)

「裾除けの代わりに、裾さばきをよくする目的で、現在も着物の下穿きとして広く利用されています」とあり、

「はじめての『男の着物』」では、

( 二見書房 着付けDVD付き はじめての「男の着物」 Men’s Kimono Book)

「着物を着るのに必要なもの」というページにステテコが載っており、「浴衣は肌着(肌襦袢とステテコ)の上に直接着ますが」と、浴衣を着るときでさえステテコが登場します。

「そうなのか。そんなら作らないと!」となり、作りました。

ステテコ作りを記録した画像があるので、記事にしてお伝えします。

型紙から自作したのですが、最初に考えたのは「長さをどうするか」でした。

肌襦袢と同じく、ステテコも、着物を着せたときの着くずれや色移り防止も期待したいところです。

色移り防止のためだけなら、足首まできっちりと覆いたくなりますが、股引(ももひき)ではないので、それらしい長さにとどめたいです。

それと、ステテコがテヤンのポーズの妨げにならないようにしなくてはいけないと考えました。

テヤンは完全な正座はできないですが、ある程度まで膝を折ることはできます。
その可動域に対応する、動きやすい長さにしたいです。

出来上がりの様子を思い描きながら、採寸します。

テヤンには、タオルの上にうつ伏せになってもらいます。

ほんとうは、立った状態で採寸する様子の画像がかっこいいと思うのですが、撮影できませんでした。
姿勢を保てず、テヤンが倒れてしまう心配がありました。

今までに倒してしまったことが何度もあります。
テヤンは頭が重いためか、倒れると「ごちんっ」と音がします。
「ああっ!」と思った時にはもう遅く、手を離したこと、がっちり固定しなかったことを悔やみます。
「ごめんねぇ…。」謝りますが、申し訳ない思いです。

過去の証拠写真がありますのでご覧ください。

テヤンをドールスタンドと一緒に撮影していて、

カメラを構える位置を少しずつずらしながら何度もシャッターボタンを押していたら、

こんなことに。

その後も自立しているところを撮影してはいますが、これはブーツを含めデフォルトの衣装がある程度ボディを固定していて、たまたま重心のバランスも取れているからできたことでした。

テヤンが裸足だったり、足首や膝や股関節(?)が固定されていなかったり、腕をあげさせたりして重心のバランスをくずすと、ドールスタンドを使ってもテヤンを立たせておくのは難しいことを、衣装を脱がせて撮影するようになって知りました。

そういうわけで、このたびはテヤンに寝そべってもらいます。

まずは型紙の原型を作ります。
必要な布を切り出すための採寸をします。

見積もりは大きめにします。

長さは、12cmくらい。

太ももまわりを測ります。

約10cmです。

肌襦袢づくりの時と同じ布を使います。

これはニット地なのですがあまり伸び縮みせず、切りっぱなしでもほつれず、布の向こうが透けて見えるので位置決めしやすく、重宝しています。
程よくくたっとしていて、少しハリもあり、テヤンの立体裁断には持ってこいです。

最近この布によく似た布を買ったのですが、「トリコット」という種類でした。
前から持っていたこれも、もしかしたらそうなのかもしれません。

ロータリーカッターと直尺を使ってだいたいの大きさに切り出した後、小さなカッターマットに載せます。
マットごとくるくる向きを変えて作業しやすいようにするためです。

縦・横を整えながら見積ったサイズどおりに切ります。

続きます

この記事を書いている現在は、ステテコが完成したので、浴衣づくりに取り掛かっています。
それも完成したらまたお伝えしたいです。

和服だけではなくお洋服も作りたいです。
今年もテヤンと沢山いろいろなことをしたいです。

今年もよろしくお願いいたします。