テヤンの肌襦袢1 その16

テヤンの肌襦袢(はだじゅばん)を作りました。

肌襦袢とは、和服を着るときの下着です。
型紙も自分で作りました。

作業記録の画像があるので、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。

前回はこちら
テヤンの肌襦袢1 その15

裾を縫います。

背中心の縫いしろは、三角に切り落とします。
馬のりのところは、縫い方の参考にしている本に従い、縫いしろの角を三角に折ります。

上前身頃の端から左右の後身頃、そして下前身頃の端まで、続けて縫います。
本によれば脇まで縫ったらそのまま上まで縫いしろを押さえるのですが、ここでは省略します。
馬のりのすぐ上では返し縫いをします。

背中心を渡るところでも返し縫いをします。

衿以外を縫い終えました。

テヤンに試着してもらって、様子を見ます。

髪を後で束ねて、ドールスタンドにスタンバイ。

試着します。

正面から見たところでは、肩から胸、腰にかけて過不足なく身体にフィットしています。
袖のラインも長すぎず短すぎず、いい感じです。

横からも見てみます。

胸から裾まで布が垂直に落ちています。
後ろも、スタンドがあると分かりづらいですが同様です。
裾は前後どちらかに下がることなく、水平です。
いい感じです。

斜め後ろからも見てみます。

衿まわりはほどよくフィットしています。
肩から背中にかけても、布が浮くこともなく、肩線が適度に後ろに回っています。
腰まわりも布がまっすぐに落ちていて、着くずれをうまく防いでくれそうに思えます。
いい感じです。

反対側も見てみます。

袖に適度に余裕があり、ポーズを取るときに突っ張るなどの心配はなさそうです。
いい感じです。

斜め前からも見てみます。

衿まわりが適度に開いていて、着物から衿が顔をのぞかせる心配もなさそうです。

このまま作業を進めることにします。

あとは、衿を付ければ完成です。
観察してみて、衿まわりの縫いしろの位置から判断すると、衿の幅は5㎜がいいようです。
衿に必要な布の長さを決めるため、裾から裾までを測ります。

だいたい30cm強くらいです。
縫いしろとゆるみ分も考慮して長めに、32cmと見積ります。

生地をさらに長めの縦35cm弱、幅は2cmで裁断します。
ロータリーカッターと定規を使いました。

続きます

型紙づくりは我流でしたが、縫う手順はこの本の「男物肌じゅばん」「女物肌じゅばん」を参考にしています。

(‎文化出版局 新きもの作り方全書)