テヤンのステテコ1 その20

テヤンのステテコを作りました。

現在、テヤンの和装作りに取り組んでいます。
ステテコ作りはその一環です。

型紙も我流で作りました。

作業記録の画像があるので、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。

前回はこちら
テヤンのステテコ1 その19

縫いしろ線の5㎜内側に、出来上がり線=縫い線あるいは折り返し線を引きます。

線はヘラで引きます。
股上の中心から脚の内側にかけてカーブになる部分には、カーブ定規を使います。

窓から差し込むお日さまの光が強すぎて手元がやや見えにくかったのですが、線を引いているうちに、お日さまに雲がかかりました。
程よく暗くなり、影が見やすくなりました。

曲線を引き終わりました。

上下の折り返し線=出来上がり線を定規を使って引きます。

引き終わりました。
これで裁断前の全ての印付けが終わりました。

ほつれ止めを塗ります。

アルミシートに布を載せて作業します。
ほつれ止め筆ペンαを使います。

塗り終わりました。

ピケの出し口を布にあてて直接塗っていたときよりも、均一の幅で塗ることができました。
ピケを粘土用の細工棒に取ってから付けていたときよりも、うまくいきました。
液を染みださせた筆先を布につけたらそのまま手早く動かすと良いようです。
ピケにはピケの良さもあると思うので、うまく使い分けられるようになりたいと思いました。

1日置いて、液が乾きました。
塗ったところが波打って、半透明になっているのが分かります。

縫い線を越えて液が染みてしまったところがあります。

これは、筆先の太さをうまく操れなかったところです。

ヘラの跡はよく残っていたので良かったです。

裁断します。
何を使うか迷いましたが、ロータリーカッターを使ってみます。

使っているのはOLFA(オルファ)のカッターです。
ゆるやかなカーブは28mm、きついカーブは18mmの刃がついているもので切ります。
直線は直尺をあてて使います。

ぬいしろ部分がほつれ止め液でがっちり固まっているので、もうカッターマットごと動かさなくても、布だけ向きを変えても大丈夫です。

裁断が終わりました。

固まったほつれ止め液により切る部分が波打っているのと、カッターの刃で反射する光とヘラの跡が混同して見づらいのとで、少々難儀しました。

表・裏と前・後を取り違えないように、前側の股の部分にアイロンチャコペンで「F」と印を描いておきます。

残り布です。

こうして、改めてながめてみると、裁断したというよりも切り抜いたという表現がぴったりだと思いました。
「服を縫う」意識のときは、自分の中ではなにごとも人間用の服が基準なのですが、テヤンの服はそれに比べたらサイズがだいぶ小ぶりです。

いよいよ縫う作業です。

取り掛かろうとして、縫う順序や縫いしろの始末に迷いました。

股上が先か、脚が先か。
そして、縫いしろを割るか、倒すか。

力のかかるところは、縫いしろを割らずに倒し、もういちど縫って押さえた方が、丈夫になるのでそうしたいです。

持っている本の中ではステテコが載っているのは1冊のみで、それも、女性用です。

(ナツメ社 DVD付き いちばんやさしい和裁の基本)

この本で解説されているのは、股下(脚の内側)をまず縫って、股上(股ぐりの部分)を二度縫いする方法。

テヤン用は股ぐりよりも股下を補強したいです。

「テヤンの肌襦袢1」を作ったときに参考にしたこちらの本には、ステテコは載っていませんが、女性用のもんぺが載っています。

(文化出版局 新きもの作り方全書)

こちらは股ぐりを先に縫って縫いしろを割り、それから股下を縫い、股下の縫いしろは割るか前に倒して押さえミシンをするかかがって始末する方法。

今回はこの本を参考に縫ってみます。

続きます