テヤンのステテコを作りました。

現在、テヤンの和装作りに取り組んでいます。
ステテコ作りはその一環です。
型紙も我流で作りました。
作業記録の画像があるので、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。
前回はこちら
テヤンのステテコ1 その17
布を裁断します。
水通し済みの、白の綿ローンを使います。
「テヤンの肌襦袢1」と同じ布です。
布の表裏、縦横を確かめて、粗裁ちします。
必要な大きさをはかるために、型紙を置きます。

私が左右線対象のパーツを裁断するとき、よくやる失敗があります。
型紙を反転させるのをちょいちょい忘れて、同じ向きを2枚取ってしまいがちなのです。
今回は、予防策として型紙をわざと裏返しに置いてあります。
形を写すときに「…なんで裏返し?」と感じれば、理由も思い出せるだろうと考えました。
そして、これが癖づけば、今後失敗することもなくなるかなと期待もしています。
布にはたたみジワがあります。これを取るのは手間がかかるので、その部分を避けて裁断します。
布の表と縦方向の印をアイロンチャコペンで描いておきます。


アイロンチャコペンを使った理由は、あとでアイロンでも水でも消せるからです。
ステテコ本体にかかる可能性は低い場所に描いてありますが、念のためです。
パーツ2枚を取れる大きさで布を切り出します。

切り終えました。
このとき、時間があまりない中でやろうとして焦ってしまい、手の届くところにあったはさみを使いました。
まっすぐ切ろうとして少しずつためらいながら切ったら、しわのところががたがたになりました。
はさみの名誉のためにいうと、切れ味はとても良かったです。
しかし私が急いでいたせいで、結果は良くなかったです。
ちょっと恥ずかしくなりました。
こんなことなら最初から日を改めて、落ち着いて直尺とロータリーカッターで切れば良かったと思いました。
布の耳の部分は歪みがあるので、型紙を写す前に切り落とします。
その「耳」は捨てる部分ですが、確かめたいことがあったので、利用します
ヘラとアイロンチャコペンで線を引きました。

確かめたいのは、「ほつれ止めを縫ったらヘラやアイロンチャコペンの線はどうなるか?」というものです。

ほつれ止め液は手持ちの2種類、「ピケ」と「ほつれ止め筆ペンα」を使って試します。

アイロンチャコペンとヘラで2本ずつ引いた線のそれぞれ片方に、キワキワのところでピケを塗ります。

翌日、残りの線にほつれ止め筆ペンαを塗りました。

こちらの画像は、撮影時に光をうまく使えなくて、分かりづらいものになってしまいました。
「ほつれ止め筆ペンα」を使ったのは、この時が初めてでした。
使ってみた感想は「使いやすい…かな?」「ちいさいもののほつれ止め塗りが上手になれるかもしれない。(期待がふくらむ)」というものでした。
私がほつれ止め液を使う場面は、ドール服の縫いしろなど狭い幅で塗りたいことが多く、それを想定して試したのですが、この「ほつれ止め筆ペンα」がピケと違う点は、「液が自分の予想以上に出て困る」ということがなかったところです。
これまでピケを使っていて普通に起きていた事、ちょっとのつもりで容器を傾けて、みるみるうちにどばーっと出るのを「あああ…」と止められず、予定より幅広になってしまったということが、「ほつれ止め筆ペンα」ではありませんでした。
布に染み込ませる量も「(やむを得ず)一度でたっぷりと」ではなく、「布の表面に軽く塗る、足りなければもう一度なぞる」という使い方ができました。
今回は開封直後で使いはじめだったので、この先、筆に液が溜まったり時間が経ったりするとまた違う様子になるのかもしれません。
継続して、両方でそれぞれ「合う使い方」を確かめて慣れていこうと思いました。
液が完全に乾いたところであらためて観察してみました。


ほつれ止め筆ペンαは、軽くなぞった程度で、薄づきでしたが、それでもこの綿ローンでは裏側まで充分染みており、ほつれ止めの役割を果たせそうです。

ヘラの線は、ピケもほつれ止め筆ペンαも残ってはいますが、ピケの方は線というよりも「くぼみ」「線の名残」といった方が良い状態です。
ほつれ止め筆ペンαの方は線にかからないぎりぎりのところで塗れたので、線はくっきりと残っています。
チャコペンの線は、ピケを塗った方は一部消えてしまっています。ピケの量が多く線にかかったせいだと思います。アイロンチャコペンは水じゃなくても消えると知りました。
ほつれ止め筆ペンαの方はやはりキワキワで納められたので良く残っています。
それと、液の跡そのものが、たくさん付いてしまったピケと薄づきのほつれ止め筆ペンαとでは全然違っています。
ピケの跡は厚くかたく、そして布が縮んでゆがんでいます。
比べるとほつれ止め筆ペンαの跡はそうでもありません。
今回は「ほつれ止め筆ペンα」を使うことにします。
布からパーツを切り出す準備をします。
アイロンがけの前に、耳の部分を切り落とします。

このあとアイロンで布目を整えるのですが、先に耳を切り落とす理由は、このあたりに斜めの癖が付いていたりして整えづらいことがあるからです。
ロータリーカッターと直尺を使いました。

生地にアイロンをあてます。

あてたのですが、アイロンの跡や、折りじわが残っています。
でも、経験上、これは完成までの作業で消える程度のものだと判断しました。
裁断に影響が無ければよしとします。
布から透けて見えるカッターマットの方眼線に、布の縦横の糸を合わせます。
型紙の方眼線をマットの線に合わせ、布の上に置きます。

左右反転させて2枚の裁断をすることを思い出せるように、最初は型紙を裏返しにして布に写します。
続きます
