テヤンの肌襦袢1 その18

テヤンの肌襦袢(はだじゅばん)を作りました。

肌襦袢とは、和服を着るときの下着です。
型紙も自分で作りました。

作業記録の画像があるので、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。

前回はこちら
テヤンの肌襦袢1 その17

左後身頃から上前身頃まで、衿を待ち針で合わせます。

後ろ中心から裾まで縫います。

衿の表側が縫い終わりました。

衿先の縫いしろをどのくらいにするべきか、思案します。
「1cmくらいで切ろうか…?長すぎるか…?」

縫い目に表側からアイロンをあてて、衿の縫いしろに寄ったギャザーをつぶします。
裏側からもアイロンをあてて、身頃に寄った波を落ち着かせます。

衿を始末します。

衿先の余っている部分を、縫いしろとしてとりあえず5mm残し切り落とします。

後で調整するかもしれないですが、まずは作業の妨げになる分だけを除く感じです。

身頃側を見ながら身頃と衿の縫いしろを一緒に1mm切り落とします。

衿を折り返したときに、布が厚み分に取られるので、幅を減らして調整するためです。

反対側の上前身頃の方も1mmほど切り落とします。
こちらは縫いしろ側を見ながら切ったら、「見づらいなぁ」と思っているうちに深くえぐるように切りすぎてしまいました。

「首周りの縫いしろをどうしようか…」思案しました。
カーブに沿わせた分、ギャザーが寄って、布の分量が多くなっています。
「肌着だから、表にひびくほど厚みが出るのはよくない」と考えました。
衿の縫いしろは、身頃より深く切り取ることにしました。

衿の縫いしろを半分の幅になるように切り落としました。

切るのが難しくて、跡がガタつきました。

細工ばさみが見つかっていたならもっと楽々だったと思うのですが、いまだ家の中で行方不明のままで、仕方なく裁ちばさみで切っており、そのため難易度が上がっています。
本体を痛めずに済んだのでよしとします。

こういう作業では、私はいつも刃先にばかり集中してしまい、気付くと本体の思いもよらぬ場所まで一緒に切ってしまっていたりすることがあるのです。

今回は気をつけながらそろりそろりと少し切っては確かめてまた切りました。
本体は無事でしたが、確かめる度に布から刃を離し、また、ためらいながら切ったので、仕上がりはガタガタになりました。

身頃の縫いしろを1mm程度と、背中心の縫いしろの角を切り落とします。

衿の裏側の縫いしろも、半分の幅になるよう切り落とします。

衿の裏側(内側)を待ち針で身頃の裏側に合わせます。

続きます

型紙づくりは我流でしたが、縫う手順はこの本の「男物肌じゅばん」「女物肌じゅばん」を参考にしています。

(‎文化出版局 新きもの作り方全書)