リカちゃん用 浴衣1と2 その11(最終回)

リカちゃんの浴衣を、作りました。

作業記録の画像があるので、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。

初めてのことに戸惑ったり、間違えてやり直しをした箇所が沢山あります。

間違えた原因には自分の「老い」によるものもありました。
そうと知ってうろたえたりしましたが、その老いと付き合ってこれからもやっていこうと思い直すこともできました。
そのお話も載せています。

2つ同時に作りました。
同じ生地から、柄の取り方を変えて2着分の裁断をしています。
見分けづらいのですが、「1」「2」と区別して呼んでいます。
印代わりに、作業中は「1」に水色の待ち針を、「2」には黄色の待ち針をつけています。

前回はこちら
リカちゃん用 浴衣1と2 その10

「1」のおはしょりの位置を決めて、ヘラで印をつけます。

おはしょりを縫います。
糸は2本どりです。
仕上がりが固くならないように、縫い目は粗くします。

「リカちゃんの浴衣その1」が完成しました。

嬉しいです。

「その2」も、完成に向けて作業を進めます。

身頃の衿ぐりに切り込みを入れます。
衿を中表にして、待ち針で合わせます。

ここで、ずっと心配していたとおりのことが起こりました。

「1」のときは大丈夫だったのですが、この「2」では、縫いしろに切り込みを入れたところ、一部ほつれてしまいました。
焦りました。
出来上がり線には影響していないので、そのまま続けます。

切り込み周辺に、補強のため、ほつれ止めのピケを塗ります。
乾くのを待ってから、身頃に衿を縫い付けました。
「1」同様、切り込み周辺は半返し縫いにしました。

縫いあがるまでの間、「この身頃の衿が、切り込み部分から大きくほつれてしまったら…」と、緊張しました。
そうしたら今までの何もかもがパア、水の泡になってしまいます。

この2着の浴衣を作り始めた頃からずっと、この辺りが最大の山場だと思っていました。
この時が来るのが心配で心配で仕方がなかったです。
それもあって、途中ナーバスになりやすかったのかもしれないと、2着がどうにか完成して、時間もたった今、感じます。

衿の縫いしろを内側に折り込み、まつり縫いをしてとじます。
この「2」の衿付けは、切り込み箇所のほつれがあったため、やることは「1」と同じく「作る作業」でありながら、気持ちはほぼ「修繕」でした。

衿の先は「1」と同じく、コの字とじにしました。
衿付けが終わりました。

最後の作業は、「2」のおはしょりです。
位置を決めて、印代わりの待ち針を打ちます。

ここで、「1」のおはしょりの位置を間違えていたことに気づきました。

あるべき位置よりも5㎜高いところを縫っていました。
縫いあげたものに型紙をあてて印をつけたのですが、縫い代分5mmを考慮するのを忘れていたのです。

「1」のおはしょりをほどいて、アイロンをあてて、やりなおします。
「最後まで~、もうホントに…」心のなかで自分に突っ込みます。
最後まで間違えてばかりです。
でももう、落ち込みません。

両方とも位置を決めて、2本どりの糸で縫っていきます。

全ての作業が終わりました。
これで、リカちゃんの浴衣2着の完成です。

ご覧いただき、ありがとうございました。

型紙はこの本のものを使いました。

(株式会社日本ヴォーグ社 リカちゃんのおしゃれ着物)

「上前身頃(うわまえみごろ)」などの各部分の名称や柄合わせは、この本を参考にしました。

(株式会社ナツメ社 DVD付き いちばんやさしい和裁の基本)