このサイトによく登場するお人形を、私は「テヤン」と呼んでいますが、
商品名は、「T-254 テヤン/Undertaker(アンダーテイカー)」といいます。
テヤンは、株式会社グルーヴが販売しているファッションドール(着せ替え人形)です。
「今の気分」を表現するというコンセプトで、様々な装いで商品展開されています。
このお人形はそのうちの一つで、アニメ「黒執事 Book of Circus」とのコラボ商品です。
「Undertaker(アンダーテイカー)」は、黒執事に出てくるキャラクターです。
原作漫画では「葬儀屋」という字に「アンダーテイカー」と読み仮名が振られています。
このお人形を、私は新品未開封の状態で購入しました。
開封前後の画像が残っているので、新しく撮った画像を追加して、記事にしてお伝えしています。
記事は、以前別のブログに掲載していたものを再編集しています。
長くなるので、複数回に分けています。
前回はこちら
T-254 テヤン/Undertaker その3
今回は、箱から出したてほやほやを撮影した画像が中心です。
黒執事のいち原作ファンの視点で気付いた点を書き添えています。
開封まで時間がかかりましたが、無事に取り出せた「テヤン/T-254 Undertaker」。
箱の中には、カードが入っていました。
カードの大きさは、このくらいです。
裏には、テヤンのプロフィールが書かれています。
プーリップのボーイフレンド。
韓国出身、20歳。
イタリア/ミラノに在住。
これを見たときに「なるほど、しっかりとした設定があるのですね。」と思いました。
私がテヤンドールを買ったのはこの「T-254 Undertaker」が始めてです。
通販サイトで画像を見かけたときに、黒執事に登場する葬儀屋の扮装をしていて、顔も好みだったので、心惹かれました。
私は原作の黒執事ファンなので、原作者の枢やな先生の監修と謳われていたのが、購入の決め手になりました。
それまでは、テヤンに関心を寄せたことがありませんでした。
お人形のプロフィールと聞くと、幼い頃に遊んだリカちゃんの「小学5年生、ママはファッションデザイナー。」が思い浮かび、そして当時持っていたお人形やハウスや家具なども思い出します。
カードに書かれたテヤンのプロフィールに、「へぇ~っ」と反応して、楽しくなりました。
「それなら、」このテヤンのことは、「葬儀屋コスプレのテヤン、くらいに捉えるといいのかな?」と思いました。
台紙から取り出したテヤンに、付属の布を肩からかけて腰で結んで、帽子も被せてみました。
いつもの葬儀屋の恰好です。
付属のグレーの布は、しっとりとなめらかで、幅はあるのにほどよくクタっとして、コートの上から結びやすいです。
コラボとはいえ量産品のファッションドールにしては、いい素材が選ばれているなぁと思いました。
帽子のつばがヨレヨレ仕様です。
初期の黒執事の葬儀屋の帽子が、そのようなイメージでした。
本来はシルクハットに黒い布を被せたものだそうです。布が波打つ様子が、つばも含めたヨレヨレシルエットに仕上がったのかな、と今は想像しています。
近年の原作や、「ミュージカル『黒執事』-Tango on the Campania-」の舞台の葬儀屋の帽子のつばは、もっとしっかりと、反り返っています。
肩や帽子の布は、ヴィクトリア時代の頃のイギリスの「葬儀の付き人」の恰好がモデルになっている様です。
テヤンの帽子のサイズ感は、原作よりもはるかにぶかぶかですが、テヤンの頭とボディのバランスに合わせながら、ちゃんと付き人の被る帽子の特徴を保っています。
帽子で目が隠れてしまいますが、葬儀屋が「目を隠す」のは、実は彼が死神であることを隠す重要な行為です。
原作だと帽子だのみではなく、うっとうしいほどに長い前髪で隠しているのですが、テヤンの前髪はそれほど長くはありません。
そのあたりは、手に入れたものがフィギュアではなく着せ替え人形のテヤンだからなのか、こだわる気持ちにはなりませんでした。
帽子で目は隠れるし、帽子をとったらそこそこの長さの前髪でちゃんと目が見えるのがむしろ歓迎で、「良いとこどり」のように感じています。
コートには、チェーンで繋がれた七つのモーニングジュエリーが付いています。
葬儀屋のモーニングジュエリーについて、以前、原作者の枢やな先生がツイートで説明されていたのを読みました。
「故人の遺髪をデザインに組み込んだアクセサリーです。普通はあんなにジャラジャラつけるものではないのですが(笑)葬儀屋は長生きなので思い出深い人間も沢山いたのかな、と考えてあんなデザインに」
葬儀屋にとって思い出深い七人の、遺髪入れ。髪の色が違うところもちゃんと再現されていて、感動しました。
真ん中は、原作と同じ「クローディア・ファントムハイヴ」のものです。
次回に続きます。
「黒執事 Book of Circus」は、原作漫画の「サーカス編」がアニメ化されたものです。
コミックスでは5巻の最後の方に予告の様なエピソードがあり、お話は8巻まで続きます。
葬儀屋は、6巻と8巻に登場します。
また、同じ物語が「ミュージカル黒執事 NOAH’S ARK CIRCUS」として舞台化されました。
次回はこちら
T-254 テヤン/Undertaker その5