リカちゃん用 浴衣の帯1と2 その5

リカちゃんの浴衣の帯を、作ってみました。
作業記録の画像を、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。

前回はこちら
リカちゃん用 浴衣の帯1と2 その4

結び飾りを作って、帯胴につけていきます。
2種類あるので、ひとつずつ作ることにします。
このブログでは「1」と呼んでいる方から、取り掛かります。

本体を中表に二つ折りにして、返し口を残して、周囲を縫います。

四隅の角を落として、アイロンを掛けます。
中心布も、縫う前に、アイロンで指定どおりに折っておきます。

表に返す前に、縫いしろをアイロンで折っておきます。こうした方が、返しやすく、また、返した後も、きれいに整えやすいです。特に、角の仕上がりが違います。

表に返して、返し口をまつり、長さを3㎜ずらして二つ折りにします。

ここで、完成イメージを求めて、「帯胴は折った方が上、縫った方が下」と意識しつつ、本を見ながら、何気なく結び飾りの本体を帯胴にあててみたところ、前回の記事で書いたように、「帯胴に付けた面ファスナーの位置が、本の解説とは逆」であると分かりました。

「作り直そうか」とも考えたのですが、面ファスナーはシールで貼りついているので、生地の裁断からの作り直しになります。そのためには、余っている生地では足りないので、生地を買い直す必要があります。
このまま完成させた場合の不都合と言えば、ドールに着せる際に、右手での付けはずしがしづらい、ということだけです。
着物の打合せが逆となれば、それは問題ですが、付け帯ですし、着せ替えて遊ぶのは私ですから、左手で付けはずしすることぐらいは別にどうでもいいか、と結論づけて、このまま完成させることにしました。それにしても、残念ではあります。

言葉にすると当たり前のことですが、型紙の指示だけに頼らずに、本をよ~く見るべき、という教訓を得ました。

下の画像でテヤンが持っているのが、完成品です。面ファスナーや飾り結びの付いている位置が、本とは左右が逆になっています。

次は、中心布を縫います。
私は指先が器用な方ではなく、そのままだと縫いづらいので、補助具を作ります。

プラスチックの板を、カッターで、5㎜幅にカットします。
板は、ポーチか何かを買ったときに中に入っていた、形を保つためのもので、何かに使えるかなと思い、取っておいたのを使います。

カッターは、使う前に刃を折って、よく切れる状態のものを使います。
切りたいところに直尺を当てて5~6回なぞって傷をつけ、直尺で押さえて反対側を指で起こすようにして、ぺきっと割ります。

切り出したプラ板は、そのままだと生地や肌を痛めるので、切断面も角もヤスリで削って、丸くなめらかにします。

プラ板を、中心布に差し込んで、付き合わせた布端をまつります。
補助具は思い付きで作ったもので、これがあった方がいいかどうかは、ひとによると思います。私は布だけを持ってまつるよりも、だいぶ楽に縫えました。

縫い終わった中心布に、アイロンを掛けました。

次回に続きます。

型紙は、この本のものを使っています。

(株式会社日本ヴォーグ社 リカちゃんのおしゃれ着物)

次回はこちら
リカちゃん用 浴衣の帯1と2 その6

初回の記事はこちら
リカちゃん用 浴衣の帯1と2 その1