リカちゃん用 浴衣の帯1と2 その4

リカちゃんの浴衣の帯を、作ってみました。

作業記録の画像を、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。

前回はこちら
リカちゃん用 浴衣の帯1と2 その3

帯胴に付ける面ファスナーを用意します。
前から持っていた、薄手のシール付きのものを使います。幅が、本で指定されている長辺の長さよりも少し広いですがそのまま利用して、(短辺にあたる方の)長さだけを指定通りにカットしました。

材料として書いてあるし最初は本に従おうと思うので、使いはするものの、面ファスナーは、どうも昔から好きになれないです。生地に触れると生地のその部分が毛羽立って痛むし、それに面ファスナーそのものの感触というか、硬さや、使うときのバリバリ感とかもちょっと苦手です。
プラスチックの角も鋭くて、いっそう主張が強く感じられて、嫌です。ごめんね、面ファスナー、って気持ちです。便利で有難いものだと認めてはいるのですが、やっぱり、できれば使いたくないです。

せめて、四隅をカットしてみました。少しは親しくなれた気がします。

帯胴の表側の端に、面ファスナーのメスを貼ります。

反対側の裏に、面ファスナーのオスを貼ります。

実は、この面ファスナーの場所は、本とは違っています。
画像では分かりにくいですが、縫った側を上にして右側の表に面ファスナーのメス、左側の裏に面ファスナーのオスを貼っています。本に従えば、縫った側を下にして、右側に面ファスナーのメス、反対側にオスを付けることになります。
この時の私はまだ、気づいていないのですが、本の解説と型紙に印刷された説明とでは指示が逆になっており、私は型紙の説明だけを見て、本の解説を見ずに作業していました。

面ファスナーのシールだけでは心もとないので、ふちを一周かがって縫い付けます。シールを通ると針がべたべたになるので、時々アルコールで針を拭きながら縫いました。

帯胴裏側の面ファスナー(オス)の周りもかがり縫いをします。
一つ目をかがり終わったところです。

こちらも、2針も縫えば、シールで針がべったべたになります。アルコールで針に付いた粘着剤を取りながらの作業は、小さな面積を一周するだけでも、とても時間がかかりました。

アルコール綿で拭いても、針に粘着剤が溜まっていく感じで、使い心地がいまいちだったので、「他に何か、ナントカ薄め液とか、ぺトロールとか、残ってないかなー」と、べたべたが取れそうなものを求めて、塗料や画材などを収納している棚を探してみました。何年か前に買ったMr.カラーうすめ液と、20年くらい前に買ったエナメルリムーバーが出てきました。

Mr.カラーうすめ液には値札が付いたままでした。みっともないので、撮影前にはがそうとしたのですが、ラベルの表面までもがはがれそうで、それはそれで残念に思うので、断念しました。

試してみたところ、Mr.カラーうすめ液も、エナメルリムーバーも、針のべたべたはすっきりと落ちます。エナメルリムーバーの匂いがキツいため、Mr.カラーうすめ液を使いながら、2つめの帯胴の、面ファスナーのかがり縫いをしました。アルコールを使ったときに比べると、だいぶ速く縫えました。

シールが付いた面ファスナーは、針に付くべたべたが厄介ですが、待ち針を使わなくても布に固定されるので、その点ではとっても縫いやすかったです。

帯胴2つが、できました。

次回に続きます。

型紙は、この本のものを使っています。

(株式会社日本ヴォーグ社 リカちゃんのおしゃれ着物)

次回はこちら
リカちゃん用 浴衣の帯1と2 その5

初回の記事はこちら
リカちゃん用 浴衣の帯1と2 その1