テヤンのステテコ1 その6

テヤンのステテコを作りました。

現在、テヤンの和装作りに取り組んでいます。
ステテコ作りはその一環です。

型紙も我流で作りました。

作業記録の画像があるので、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。
今回は、立体裁断の続きからです。

前回はこちら
テヤンのステテコ1 その5

股下の縫い合わせの線を、裾から膝上までは前後同じ位置でよさそうだとしました。
ここから上は、同じ線では無理そうです。
股の中央までのそれぞれの線を決めて、その間にマチをつけることになります。

後ろ側の印をつけます。
股の中央に向かって緩やかなカーブを描くようにつけます。

前も、上下の糸印の間を繋がりよくつけます。

股ぐりの位置が、テヤンがあぐらをかくときでも問題ないか確かめます。

後ろは白いしつけ糸のところまででも十分なようです。

前は、青いしつけ糸のところまでとして、これで試作してみます。

テヤンから布をはずします。

あらためて、ピンクの糸で輪郭を取ります。

前の股ぐりは、やや浅くゆるやかに修正しました。

試作用の型紙を作っていきます。

カッターマットは、見やすいように濃い色の面を使います。
型紙用の紙は、いつもどおり、自分服作りの残りの切れっぱしです。

布にしつけ糸でつけてあった脇の縦の線と、上下の布端に、カッターマットと紙の方眼を合わせます。
うっすらと透けて見えるピンクの輪郭線を、紙の上からシャープペンシルでなぞっていきます。

反対側も同様に線を引きます。
例によってカッターマットごと回して向きを変えての作業です。
とてもやりやすいです。

直線は定規を使います。

写し終わりました。

写した輪郭が、縫い線になります。

定規を使って、5mmの縫いしろ線を引いていきます。

この作業をしながら、
「縫いどまり(マチのはじまり)はどこまでにするのがいいのかな」
と考えました。

しつけ糸で印を付けたときには決めていたのですが、それでいいのか迷いました。
このあとの試作では、縫い合わせてからテヤンにはかせて長さや太さが様々なポーズに適切に対応するかを確かめ、修正しようと思っています。
そうして、必要なマチの形・大きさを探るつもりでした。

「取り合えず決めた場所まで縫って、長すぎならほどくか…?」
「その段階まで進めば、マチを付ける付近の布を大きめに切っておきさえすれば、ボディに合わせて位置を探って、マチなしの型紙を作れるんじゃないかな…?」

そう期待しながらも、「マチの縫いしろは割るか?片側に倒すか?袋縫いにするか?」を考えました。
そうしたら、テヤンにマチ付きではかせるデメリットに気づきました。
「マチの縫いしろが脚の付け根に挟まるかもしれない」
ダイヤ型のマチを股の中央に付けると、股の縫いしろが二列になります。
座らせたり立たせたりする動きで、縫いしろが脚の付け根のすき間に入り込む心配をしました。

「…できればマチ付きはやめときたい。縫いしろは中央一列がいい。」

今回は、マチ無しの型紙を模索することにしました。

まずは予定通りに、縫いしろ線を引き終えます。

紙を縫いしろ線で切り抜きます。

直線は直尺とカッターを使い、曲線はハサミで切りました。

脇の点と、あらかじめ決めてあった「ここまでは縫い合わせても良い(=どんなポーズのときでも無理な力がかからない)」位置の印を写します。

印をつけたところにカッターで切り込みを入れます。

全ての印に切り込みを入れ、紙に写す作業が終わりました。

続きます