テヤンのステテコ1 その5

テヤンのステテコを作りました。

この記事を書いている現在は、テヤンの浴衣作りに取り組んでいます。
その前に、準備としてまずは和装の下着を調えました。
ステテコはそのひとつです。

型紙も我流で作りました。

作業記録の画像があるので、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。

前回はこちら
テヤンのステテコ1 その4

後ろ側の股ぐりの縫い目に当たる部分にしつけ糸で印をつけました。
前側のときと同じ要領でやりましたが、こちらのほうがカーブが浅くなりました。

筒状にして脚を伸ばしたり曲げたりしたら、後ろ股上にどのくらい影響を及ぼすのかを確かめます。
裾の前後を「このくらい?」と仮の幅で待ち針でとめます。

裾で取った幅そのままに、ひざの少し上までを待ち針でとめ、テヤンに脚を曲げてもらいます。

やはり、股下を筒状にすると、脚を曲げたときに長さを取られて、その影響で後ろ股上の幅が足りなくなることが分かりました。

後ろ股ぐりの位置取りを修正します。
白いしつけ糸を使って印をつけました。

そのまま、股下の待ち針までの位置も決めて印をつけます。

こんどはテヤンに仰向けになってもらいます。

前から見ると、股の中央として付けた印が後ろのそれとは1cm以上もずれていることが分かりました。

上の画像で見ると、前(上側)の最も布端(こちらから見て最も手前)に近い青い糸と、後ろ(下側)の最も布端の白い糸のことです。
前の方が後ろよりも高い位置にあり、その差が約1cmです。

裾まで仮止めしていた待ち針をはずして観察します。
このまま股の中央を合わせて脚の内側を裾まで縫う場合、後側にカーブをつけて距離を稼いだとしても長さを合わせきれないと感じました。
裾は布の横糸を水平に保つつもりなので、裾をななめに切って合わせる選択肢はありません。

どうしたものか。

あらためて、テヤンの脚をまっすぐにして立たせ、裾を内側で合わせます。
膝を90度に曲げたときに必要なゆとりも取って、待ち針で合わせます。

そのまま、またテヤンに仰向けになってもらいます。
脚はまっすぐのままです。

再度、裾から股の中央までの線をどうするか思案しましたが、いい位置取りを見い出せません。
ならばいっそ、マチを付けることにしようかと考えました。

そうと決まれば、

あとはそのマチの形、必要な長さと幅をさぐるだけです。

待ち針で見当をつけていた、脚の曲げ伸ばしに必要な幅を確定させます。
しつけ糸で裾から上へ、前後を縫い合わせていきます。
糸は色を変えます。今度は黄色を使います。

脚の動きを妨げない幅をさぐりながら、

すこしずつ少しずつ、縫います。

一気に縫うと調整しづらいので、「ここまでは確実にOK」というギリギリのところで、一旦糸を切ります。

前から見てみました。
幅もシルエットもOKです。

改めて脚を曲げて、股下に布がどのくらいまで要るのかをさぐります。

このときのテヤンのポーズは、こんな感じです。

計測中も、ヒトのそれらしい姿勢を取ってもらうようにしています。
そして、時々顔をのぞきこんでは「うっ、(どんなポーズでも)かわいい~」とデレデレします。すると、ついつい難しく考えすぎて寄っていた眉間のシワもゆるみます。
楽しいです。

続きます