テヤンの肌襦袢1 その12

テヤンの肌襦袢(はだじゅばん)を作りました。

(上の画像は、「ステテコ」試作中のスナップです。
肌襦袢の完成後に、ステテコ作りに取り掛かり、この記事を書いている現在も作業中です。
ステテコの縫いしろを表に出しているのは、補正作業のためです。)

肌襦袢とは、和服を着るときの下着です。

型紙も自分で作りました。

作業記録の画像があるので、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。

前回で、修正後の型紙作りが終わりました。

前回はこちら
テヤンの肌襦袢1 その11

試作品を作ります。

水通ししてある白の綿ローンを使います。

たたみジワがあります。
布の方向(縦・横)を確認して、アイロンを当てます。

ドライアイロンを当てただけでは、折りグセまでは取れませんでした。

霧吹きで水をかけて、放置してみます。

半日放置しましたが、さほど変わりませんでした。
もう一度霧吹きで湿らせて、半日放置しました。

折りグセの山が、ややゆるやかになりました。
完全な平らにはなりませんでした。

乾いたところへアイロンを当てます。
やはりいくらか折り山は見えますが、だいぶマシになりました。

これ以上手を加えるのはやめにします。
折り目を避けて、パーツをとることにしました。

扱いやすくするため、身頃2枚を取れる面積で粗裁ちします。

小さいカッターマットに布を載せます。
こうすると、向きを変えたいときにはマットごとくるくる回して、いつでも作業しやすい角度にできます。
布をいちいち持ち上げなくて済むので、布のハリがなくなったりほつれたりするのを防ぐこともできます。

布の縦横の織糸を、できるだけマットの方眼に合わせます。
布に当てたアイロンの跡が残っていますが、これは仕方なし。
無視して作業を進めます。

布を裁断します。
裁断線をヘラで引き始めましたが、

1本引いた後、思い直しました。
「直線は、直尺とカッターを使えば、印を付けずに切れる。それでいいのでは?」

それだと、布を切る前にほつれ止めを塗れなくなるので、デメリットはありますが、印を付ける工程を省けます。

「どうせ試作品だし」と考えて、切り方も試してみることにしました。

左右の身頃を、衿のある方を内側にして2枚並べて、その外周の直線から切っていきます。

2枚の背中心~衿部分を互い違いに合わせかけて、「型紙を裏返すのを忘れている」と気付きました。
反転させて、左右対称に1枚ずつ切り出す必要があります。
布は無地の綿ローンで表と裏は同じに見えますから、同じ面を2枚取って片方を裏返してもよさそうなものですが、ここはこだわりたいところです。

あぶないところでした。

完成した型紙でならいざ知らず、1着作ればいいだけの試作で同じ側を2枚切り出したのでは、材料も時間も気力も無駄にします。
「間に合って良かった」、裁断前に思い出して失敗を防げたのが、ちょっと嬉しかったです。

右手でカッターを扱うので、右側に直尺の影が出ないように、光源の向きに合わせて移動します。

左右の身頃の衿下をぴったり合わせて2枚取れる大きさで、外周を切っていきます。

続きます

今回の画像は白くて平たい四角いものばかりになったので、テヤンの画像も載せておきます。
ステテコ作りの休憩中です。

肌襦袢の型紙づくりは我流ですが、縫い方はこの本の「男物肌じゅばん」「女物肌じゅばん」を参考にしています。

(文化出版局 新きもの作り方全書)