リカちゃん用 浴衣1と2 その7

リカちゃんの浴衣を、作りました。
作業記録の画像があるので、記事にしてお伝えしています。

完成品を「浴衣1」「浴衣2」と呼んで区別しています。
同じ布から、柄の取り方を変えて2着作っています。

途中で失敗したり、間違えたりしました。落ち込んだり、やり直したりして、完成させました。そのお話も載せています。
長くなるので、記事を複数回に分けています。

前回はこちら
リカちゃん用 浴衣1と2 その6

本の解説に従い、袖口から袖裾までを縫いました。

解説には、縫い始めに横方向と縦方向に返し縫いを行うとあります。
その具体的なイメージがつかめず、写真を見ても詳細が分からず、「まあ補強のためだろう」とアタリをつけて、それなりにやってみました。
これで合っているのかは、今も分からないです。

袖の丸み部分の縫いしろをぐし縫いします。
縫った後、アイロンで押さえようとして、アイロンを熱くしている間に、本で次の工程を読んでいたら、袖裾の縫い方を間違えていたことに気づきました。

私は振りの縫いしろを折って縫っていましたが、折らずに端まで縫わなくてはいけませんでした。
ここの部分だけ、縫いなおしました。

上に重ねた方が、正しく縫い直した方です。

解説の写真を見ても気付かなかったなぁ…と反省しつつ、もしやと思って拡大鏡を使って見てみたら、ちゃんと分かるように写っていました。

老眼でどうせよく見えないからと、写真に頼らず解説文だけで理解したつもりでいました。
でも、間違えてしまいました。
自分を過信して、老眼をナメていたと知りました。

そしてこれは、老化というものが、自分の予想よりも早く確実に進んでいると突きつけられる出来事でもありました。

それまでは、「老いてゆく」とは、ゆるやかな坂道をゆっくりゆっくりと下っていくようなものだと思っていました。
でも、今回の経験は、まるで階段を2、3段踏み外したことに痛い思いをしながら気付いたようなものでした。

強く深く落胆しました。
きっかけが趣味の時間の出来事で、それも長い年月先送りにしてきたものを、一大決心をして、始めたばかりのときだったから、なおさらなのかもしれません。
若い頃ならできたであろうことが、これからの私ではできないかもしれないという不安で頭が一杯になりました。

動揺しながら生活する日々をしばらく過ごしましたが、事実なのだから仕方がなし。今の自分に付き合うしかありません。

縫いなおして、アイロンを掛けました。

袖裾の縫いしろの端を、切り落とします。これは本には載っていないのですが、使っている布地が厚いので、ゴロつきを防ぐためにおこないました。

振りと袖付け部分の縫いしろを一周縫っていきます。

この辺りで、「リカちゃん用の浴衣づくり」がようやく、楽しくなってきました。

気持ちが落ち込んだ後に切り替えたからというのもあるかもしれませんが、これまでは、何もかもが「???」で一杯で、楽しむ余裕がなかったです。

人間用はおろか、お人形のものでも和服を作るのは初めてのことで、要領を得ないのと、なじみのない用語の連続だったからかな、と思います。
でも、それももう、一度経験して、失敗もして、憶えたから、これからは楽しく何着も作っていけそうな気がします。
お人形は沢山いますし、材料も沢山溜まっているので。

和服の材料が沢山溜まっているお話はこちら
ドールの和服作り

縫い終わって、アイロンを掛けました。

続きます。

型紙はこの本のものを使っています。

(株式会社日本ヴォーグ社 リカちゃんのおしゃれ着物)

先に作った浴衣の帯と一緒に、リカちゃんに着せるのが楽しみです。