リカちゃん用 浴衣1と2 その8

リカちゃんの浴衣を、作ってみました。

作業記録の画像があるので、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。

2つ同時に作りました。
同じ生地から、柄の取り方を変えて2着分の裁断をしています。
見分けづらいのですが、「1」「2」と区別して呼んでいます。

作ったのはお人形用ですが、人間の和服を作ったことも和裁を習ったことも無かったので、用語や手順は初めてづくしでした。
慣れたつもりのお洋服作りとは、全く勝手が違いました。

本を頼りに作りましたが、自分の老眼のせいで解説写真が良く見えておらず、日常生活ではもう当たり前になっている「ちゃんと見ることを諦めて」作業を進めた結果、間違えてやり直したりしています。

この二つの理由で、気持ちにダメージをくらっては自分を励まして再開するということの繰り返しでしたが、どうやら、前回のお話辺りでそのピークを越えた様です。
その後は、間違えてやり直しをしても、わりと淡々と受けとめて作業をすることができました。

前回はこちら
リカちゃん用 浴衣1と2 その7

身頃を縫っていきます。

中表に折って、待ち針を打ちます。

縫い始めは身八ツ口の終わりのところで、横に2回、縦に2回、返し縫いをします。
本に理由は書かれてありませんが、「補強とほつれ止めのためかな?大事なことだ」と勝手に納得しながら、指示どおりに縫います。

縫い線は、ヘラで引きました。
消す手間が無いので、ヘラが使える生地ならこの方が絶対に楽です。

以前、ダブルガーゼでお人形のワンピースを作った時に、水で消えるチャコペンを使ったのですが、完全に消してから次の作業へ移るので、手間と時間をずいぶん費やしました。
ヘラを使いながらそのことを思い出し、「これ(ヘラ)でよかったのか…」と、ヘラの存在をそのときは忘れていたので仕方がないですが、遠くを見て脱力するような気持ちで思いました。これも経験だ、と前向きに考えます。

縫った後に、アイロンを掛けました。

後身頃を中表で合わせて、待ち針を打ちます。

縫い合わせたら、縫い目にアイロンを掛け、縫いしろを左後身頃側に倒します。
縫いしろを倒すときには、これは我流ですが、アイロンをまず表側から掛けた方が、きれいに仕上がると思っているので、そうします。

「そういえば、脇の縫い目の始末はどうするんだろう?」と本を読み返すと、縫い終わった後にアイロンで割ると書いてあります。
本に従い、割ってアイロンを掛けました。

おくみ見返しをまだ準備していなかったので、ここで用意します。

私の知っている浴衣では、「おくみ見返し」というものを見たことがなかったので、本の作り方のページを見ていて戸惑いましたが、口絵写真で、浴衣を着たリカちゃんの足元から色違いの布が覗いているのをみて、「なるほど八掛(はっかけ)みたいなものか、な?」と理解しました。

手持ちの薄手の木綿の中から、浴衣とも帯とも色がなじむものを探します。
薄黄色のローンに白の小花柄が入ったものにしました。

おくみ見返しを裁断します。
直線だけの、簡単な形のちいさなものなので、型紙の上に直尺をあててロータリーカッターで切ります。

この生地は、購入後に水通しを済ませたあと、アイロンを当てずに保管していたものです。
プリントの材質によりハリがあり、歪みもなく面積も小さいので気にせずそのまま切り出したら、けっこう波打っています。
画像を撮った後で「やっぱり、まずいよな(仕上がりの美しさによくない影響があるかもしれない)」と気になり、このあとアイロンを掛けました。

続きます。

型紙はこの本のものを使っています。

(株式会社日本ヴォーグ社 リカちゃんのおしゃれ着物)