リカちゃん用 浴衣の帯1と2 その7

リカちゃんの浴衣の帯を、作ってみました。
作業記録の画像を、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。

前回はこちら
リカちゃん用 浴衣の帯1と2 その6

ふたつめの帯「2」の、結び飾りを作ります。

本体に縫い線を描いて、中表で二つ折りにします。
今回は縫い線を、ピンクのチャコペンシルで書いています。
時間が経っても消えないので、完成後もずっと残りますが、生地に厚みがあり通常は表からは見えないですし、透けてもプリントの色になじむだろうと考えて、使うことにしました。

返し口を残した縫い線どおりに、縫っていきます。

左右が縫えたら、表に返す前に、
角を切り落として、

縫いしろをアイロンで折っておきます。

表に返して、閉じ口を縫います。

上の画像に写っている縫い糸ですが、ほんとうは、こんなに短い距離(ほんの3cm)を縫うのに、こんなに糸を長くしてはいけません。
糸が短い場合でも、絡まないように常に気を使わなければいけないのに、長いと、もっと絡まりやすいですし、それに、生地を通すたびに、余分な糸が無駄に痛みます。
でもこのときは、針に残っていた糸を、横着してそのまま使ってしまいました。

糸は、クロバーのカタン糸を使っています。
ほかに手縫い糸や、絹やポリエステルのミシン糸など、手持ちのものが何種類かあるのですが、生地と同じ白い木綿であることと、糸の細さが小さい針穴に通しやすいことから、これにしました。

針は、京都みすや忠兵衛の、きぬ針(溝穴)を使っています。生地との摩擦が少なくて、縫いやすいです。

返し口を縫い終わったら、アイロンをかけます。

画像は裏側です。やや控えるようにアイロンをかけたので、裏側に反っています。

しかし、このあと、外出中に「はっ、違う、間違ってる!二つ折りにするんだから、片方は逆側に反らせないとだめだ!」と、気づきました。

ひとつめの帯「1」のときは、何も考えずに作っていました。
ただもう、本の「作り方」に従うのが精一杯でした。
ふたつめを作っている今、1の作業記録を見直してみたら、
片側を逆に控えることは、していませんでした。

下の画像が、1のものです。
本体を二つ折にして上に重ねた方の右下から、裏側が少し見えています。この部分を反対側に控えておけば、きれいにふっくらと見えます。

今回は気づいたので、アイロンをかけ直しました。

飾り結びの本体を、3mmずらして二つ折りにし、縫っている途中も完成後に遊んでいる間も可愛らしい形を保つように、中心を縫い縮めました。

次回に続きます。

型紙は、この本のものを使っています。

(株式会社日本ヴォーグ社 リカちゃんのおしゃれ着物)

次回はこちら
リカちゃん用 浴衣の帯1と2 その8(最終回)

初回の記事はこちら
リカちゃん用 浴衣の帯1と2 その1