テヤンのステテコ1 その13

テヤンのステテコを作りました。

現在、テヤンの和装作りに取り組んでいます。
ステテコ作りはその一環です。

型紙も我流で作りました。

作業記録の画像があるので、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。

前回はこちら
テヤンのステテコ1 その12

今回もまだ、型紙づくりのための採寸作業です。

股の中央付近の縫い合わせの位置を探り、「この辺りでいいだろう」と確定させた縫い線どおりに縫ったものを、念のためテヤンに試着してもらっています。

何度もなんども同じようなことを繰り返しているようですが、それには理由があります。

テヤンの脚の付け根のジョイントの動きは、人間の股関節のそれとは異なります。
そのため、人の着用するステテコのミニサイズを作って着せて「ステテコ姿」になったとしても、それではテヤンの動きに合わない可能性があります。
人が取りうる姿勢のうち、テヤンの可動域で取れるポーズは限られています。
それをステテコが妨げないようにしつつ、見た目は人のステテコと同じように作りたいと思っています。

納得するまで、「本当にそこで縫っていいのか?」を確かめたいのです。

そんなわけで、テヤンにはこんな姿勢も取ってもらっています。

真剣にやっているのですがコミカルなポーズで、「ごめんねテヤン」と思います。
この撮影時には気付きませんでしたが、髪が乱れています。
ちゃんと整えてあげれば良かったと思います。

縫い合わせ位置を確認します。
記憶に任せるとあいまいになってあとで困るので、ピンクの糸で印をつけます。

尖ったようにきついカーブのところを詰めても、開脚は問題なしと分かりました。

長座位や、おしりを突き出すポーズでも大丈夫そうです。

「おつかれさま。」

問題なく出来た開脚ポーズですが、気になるのが、股の中央部分の突出した形状です。
よく見かける、パンツ(スラックス)の型紙の股のでっぱり部分と比べると、異様に見えます。

それに、脚の内側は突っ張ったままですし、これがベストという気がしません。
何かまだ試すことがありそうに思います。

突っ張る原因について「もしかしたら、前後の股ぐりを縫うことを優先したせいかもしれない」と考えました。

「そうではなく、先にももの内側を、左右続けて縫ったら、違う形になるのかな?」
「それと、もし違っていたとして、脚優先にして、何かいいことはあるのかな?」

確かめます。

前側の股下の青い糸の玉どめを切って、半ばまで縫い目をほどき、玉止めしなおします。

後ろも、同様に。

前中心が左右にずれないように、下に着けているふんどし本体の前側の中心に合わせて、待ち針でとめます。

単に下着として作ったふんどしを、こういう風に利用するとは思ってもみませんでしたが、作業がしやすく、都合がいいです。
針穴が開いてしまいますが、仕方なし。

後ろも同様に。

ここまで手探りで求めていた股の中央でしたが、テヤンのボディの前後のパーツのあわせ目を、ステテコの股の縫い合わせ位置としてみます。

記録のために撮影しましたが、普段は見えない脚の付け根のジョイントが、丸見えです。
こんな過酷な撮影の時でもにこにこしていてくれて、「ありがとう、テヤン」と思います。

テヤンのボディの股下中央と位置づけた箇所に、あらためて布をあててみると、先にアイロンチャコペンで描いていた線が、全く違うところに引かれていたように見えます。
ここを修正すると、突っ張りが解消するだろうと感じます。

開脚のまま、黄色いしつけ糸で、後ろ股ぐりをとじていきます。

後ろ側の印付けが終わりました。

続きます