このサイトによく登場するお人形を、私は「テヤン」と呼んでいますが、
商品名は、「T-254 テヤン/Undertaker(アンダーテイカー)」といいます。
テヤンは、株式会社グルーヴが販売しているファッションドール(着せ替え人形)です。
「今の気分」を表現するというコンセプトで、様々な装いで商品展開されています。
このお人形はそのうちの一つで、アニメ「黒執事 Book of Circus」とのコラボ商品です。
「Undertaker(アンダーテイカー)」は、黒執事に出てくるキャラクターです。
原作漫画では「葬儀屋」という字に「アンダーテイカー」と読み仮名が振られています。
このお人形を、私は新品未開封の状態で購入しました。
開封前後の画像が残っているので、新しく撮った画像を追加して、記事にしてお伝えしています。
記事は、以前別のブログに掲載していたものを再編集しています。
長くなるので、複数回に分けています。
前回の記事で、うちに来たテヤンが、商品個体としては完全無欠ではなかったお話を書きました。
今回はその続きです。
いつもはほとんど載せていない裸のボディの画像を、今回も使っています。
前回はこちら
T-254 テヤン/Undertaker その7
テヤンドールの特徴に、「背面にねじ穴が沢山ある」というものがあります。
後頭部や背中の一部が写った画像をお見せしましたが、ねじ穴は腰や太ももの後ろにもあります。
この背中を初めて見たときには、「…聞きしに勝る…。」と思いました。
テヤンを買うことを検討していたときに、ネットでねじ穴のことを知ったのですが、実物の存在感は想像以上に強烈なものでした。
良く引き締まったきれいなボディの持ち主なのに、かっこよく海パンとかふんどしできめて振りむくポーズは、このままでは撮れません。
ねじ穴そのものは、このお人形の特性なので別にかまわないのですが、うちに来たテヤンは開封時から問題を抱えていました。
ねじのうち1つだけサビていたのです。
右側のいちばん上のねじのことです。
これには「えっ?」と思いました。
「組み立て時に水分でも付いたのかな?しかしこれほどまでに錆びるって…?」
理由はわかりませんが、戸惑いました。
ねじを交換したいと思い、同じサイズのねじをホームセンターかどこかで探すために、ほかの何でもない方を外そうと試みましたが、どのねじも固くてびくともしませんでした。
そのまま、今に至ります。
「そのうち交換したいなぁ」と思っています。
ボディの話をしてきましたが、衣装にもいろいろありました。
開封時のテヤンの衣装の下は、ボディがビニールとテープでぐるぐる巻きにされていました。
衣装の色移りを防ぐ目的だと思います。
「ありがたい配慮だ」と感心しつつ、ボディのビニールを外し、脱がせた衣装を着せようと持ち上げたところ、下に何やらあるのに気づきました。
ちいさくて薄い円形の、艶のある黒いものです。
「梱包の一部…?…でもこんな黒いのなんて何かあったっけ…?」
そのままぼんやり捨てる前に気付いて良かったです。
「これか!」
衣装のひとつ、司祭服の、袖のボタン飾りでした。
「どうしよう。いや、どうもこうもない。貼るよ。しょうがない。」
家にあった接着剤で貼り付けました。
この司祭服は、細身のテヤンのボディに沿うきれいなシルエットで再現されています。
「でも、何か…?」見ていて違和感がありました。
衿の左右の形が違います。
それに、袖付けも左右が揃っていません。
向かって右側が、ツレています。
袖付けは、縫製のときにズレたのだろうと思います。
でも、衿が謎でした。
着せ替え人形が好きな者としても、また、手芸が好きで、お人形の服や自分の服を縫う者としても思いました。
「…こんなに左右で違うか…?」
黒執事原作者の枢やな先生は、お洋服への感心がとても高いそうです。
先生の絵では、葬儀屋の司祭服の衿はいつも、左右きっちりと線対象で美しいです。
でも、このテヤンの司祭服の衿はそうなっていません。
「型紙の誤りなのか?縫製のせいなのか…?」
自分で衿と袖をほどいて縫い直すことを考えました。
でも、もしも縫製だけではなく裁断から違っていたとしたら、ほどくだけ無駄です。
それに、ほどく作業で布端のほつれが広がれば、同じように戻せなくなるかもしれません。
結局、まだそのままにしています。
せっかくステキなデザインの再現なのに、仕上がりがまずいのは惜しいなぁと思いました。
縫製といえば、パンツにも「おや」と思うことがありました。
縫い終わりまであとミシンのひと針というところで縫い目が止まっており、長い糸が出ていました。
「長い糸で良かった。」
これは自分で簡単に直せます。
針の穴に糸端を通し、縫い目をひと針ぶん作ってから裏にひっこめることにしました。
直せました。
完全無欠ではなかったお話は、いったんここまでです。
いろいろありましたが、どれも「まあ、そんなこともあるよね」と思っています。
なにしろテヤンがうちにいて、毎日見るたびに嬉しくて、楽しいのです。
「かわいいし、きれいだし、かっこいいし。は~、かわいい、変な声出る~。」
ひとりで伸び伸びと口に出して、気晴らしをしたり元気を取り戻したりしています。
最初にこのお人形を通販サイトで見た直後から、気になって気になって、欲しいと自覚してから買おうと決めるまでの間にずいぶん悩んで、そして決めてからも、実際に買うまでにはずいぶん時間を費やしました。
今、「買ってよかった」「うちにいてくれて、ありがとう」と思っています。
「T-254 テヤン/Undertaker(アンダーテイカー)」のコラボ対象である「黒執事 Book of Circus」は、原作漫画の「黒執事 サーカス編」がアニメ化されたものです。
コミックスでは5巻の最後の方に予告の様なエピソードがあり、お話は8巻まで続きます。
葬儀屋は、6巻と8巻に登場します。
また、同じ物語が「ミュージカル黒執事 NOAH’S ARK CIRCUS」として舞台化されました。