ドールの和服作り

和服が好きです。

私は和服が日常にある環境で育ったので、
最近は機会がありませんが、
着るのも、見るのも好きです。

お店でカットクロスを見かけて、
お人形の和服作りに使えそうなものを、
ついつい、買ってしまうことがあります。

買うときは「いつか作ろう」と決めているのですが、
その「いつか」にならないまま、
布だけ溜まってしまいました。

初めのうちは、
手元にある布を見るだけでも楽しく、
わくわくとしていたのですが、
増えるにつれて、
楽しみどころではない、
罪悪感と焦燥感に襲われるようになってきました。

今これを書いている私は、
加齢とともに、老眼もどんどん進んでいます。
健康を含め、あらゆる面で先の見通しが立たず、
この先いつまでお人形の服作りを楽しめるのか分かりません。
「作れなかった…。想像できただけでも良かった。ありがとう」と、
手つかずの布たちに言う自分を、
ありありと想像するようになりました。

「やだ~。
そんなのやだ。もう、作る。
作って、誰かに見ていただきたい。」

そう思ったので、
ドールの和服作りに、
取り掛かることにしました。

和裁の心得は、全然ないのですが、
教科書は、
沢山、あります。