作りかけドール服の保管

自分の楽しみ事として、お人形の服を作っています。

作業を中断して他の用事を足すときや、その日の作業はもうおしまい、という時には、型紙やパーツや道具などは、こまめに、しまうことにしています。

前は、出しっぱなしにしていました。すぐに再開したいし、そうするつもりだからです。もしも次の作業が翌日以降になったとしても、そのままにしておくことで、時間の確保を自分に促すことになるので、その方がいいと思っていました。しかし、実際にはその時間が取れずに、何日も、いや、何か月もそのままになってしまうことがよくありました。

放置していると、小さな型紙やパーツは、近くを歩いたときなどのちょっとした風圧で、どこかに飛んでいって見あたらなくなることがあります。ホコリやその他の思わぬ汚れが、材料や道具に付いてしまうことも心配です。掃除こそしますが、ああ、今日も作業はできない、と思いながらのものになります。毎日何度も見かけるたびに、「今も時間がない」と感じ、残念な気持ちと、時間を作り出せないことへの焦りを覚えます。

作業中断の状態で放置して他のことをするのは、自分を責めながら材料や道具をダメにするだけだ、と気づきました。楽しみのはずなのに、何かおかしいです。そこで、すぐ再開するつもりだとしても、この場を離れて違うことを始めるなら、一度片付けよう、と決めました。

裁縫道具は、裁縫箱へ。そのほかの道具も、定位置へ戻します。使っている糸も、一時保管用の箱にしまいます。

型紙や、裁断したパーツ、作りかけのパーツも平らなうちは、クリアファイルに挟んでいます。

立体的になったパーツは、中が見える保存容器にしまっています。テヤンと一緒に撮影してみたら、なんだか衣装ケースみたいだな、と思いました。

この容器の中身は、リカちゃんの浴衣用の帯です。作りかけです。

これは、ジェニーサイズのコンビネゾン・キュロットです。

本体は出来上がったのですが、付属の室内ばき作りが、なかなか難しく、未完成です。

本のとおりの手順でうまく作れなかったので、何か工夫して作り直そうとしているところです。

こちらは、20cmサイズドール用のワンピースです。3着入っています。

これは完成品なのですが、お人形に着せるなら、何か小物も添えたいと思い、とりあえず、しまったままです。

こうしてしまっておくと、散逸を防げるし、汚す心配もなくなります。半透明のケースに入れておくと、外からでも中の様子が分かります。見ると、早く続きをやりたいと思います。作業をする時間が取れないときでも、自分は今、やりかけている、作っているんだという実感がわいて、嬉しくなるし、わくわくします。

同じ「中断」なのに、出しっぱなしよりも、片付いてはいるけど見える状態にすることで、ずいぶん気分が違います。不思議と、こまめに作業時間を確保するようになりました。時には5分とか、とても短い時間ですが、「よし、やろう」とケースを開けて、道具を取り出して、集中して作業して、「はい、今はここまでっ」と、さっさと片付けています。そうしたら、前よりも頻繁に取り掛かれるようになりましたし、楽しみを、以前よりも濃く楽しめるようになりました。