テヤンのステテコ1 その24

テヤンのステテコを作りました。

現在、テヤンの和装作りに取り組んでいます。
ステテコ作りはその一環です。

型紙も我流で作りました。

作業記録の画像があるので、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。

前回はこちら
テヤンのステテコ1 その23

股下(脚の内側)を縫います。

縫い線を合わせて、待ち針でとめていきます。
すくう布は、できるだけ少なく。

一見、前と後ろとの長さが合わないです。
カーブの深さが違うので、その分縫いしろの外側の長さも違うためです。

カーブにほとんど差がない裾の方から始めて、

あとはじわじわと、こまかい間隔で、縫い線どうしを合わせていきます。

カーブの深さの違いは、自分が探って突き止めた結果なのですが、今、見えている縫いしろの外側のに差に不安を覚えます。
「これホントに合うんだろうか、合わせられるんだろうか」と思いながら待ち針で留めていきます。

作業をしながら、自分服作りの袖付けを思い出しました。
身頃側と袖側のカーブの深さが違うため、いつも心配になりながら合わせていくのですが、不思議となんとなくどうにかなっていました。
「なんとなくどうにかなった」ものを着てみて、不具合を感じたこともありませんでした。
カーブの深さが違っていても、それはふくらみやへこみとなって、自然とおさまるべきところにおさまってくれるものです。

そんなことを思いながら、待ち針を打っていきます。

なんとなくどうにかしました。

「なんとなくどうにか」とは、布が偏ってだぶついたりしないよう、途中で針を刺し直して調整したりしたことを含んでいます。
カーブのキツい部分は後回しにして、ゆるい方から進めたら、うまくハマりました。

裏から見ると、こんな感じです。

「よしよし(満足)」
前後が合うと分かって、喜ばしい気持ちです。
「それじゃあ、もう片方も」
ここで、はたと手が止まりました。

「片方ずつやったら、差が出る、そうに決まっている…!」
ここでの差とは、前後の合わせ方の、左右での違いのことです。
なんとなくどうにかするにしても、ふくらみやへこみは左右同じように仕上げなくてはいけません。

人間用の袖とは違い、ちいさなものなので、少しの違いが大違いになります。
全部の待ち針を抜きます。やり直します。

左右同時に合わせていきます。

目測で左右同じように打つのはなかなか難しいと感じたので、カッターマットの方眼を利用しました。
「裾から〇㎝のところ。(待ち針を打つ)」「こっちも。(反対側の同じ場所に待ち針を打つ)」
といった具合にです。それを繰り返します。
慎重に慎重に、コトを進めます。

この後の、股のきついカーブのところは、指先に巻くように布をあてて待ち針を打ちました。
合わせた2枚の縫いしろが、カーブの違いのせいで片側が余って見えます。
その余って見える方を外側にして、「真ん中のところ。」、さらにその「真ん中あたり。」と、余りが程よく散るように打っていきます。

待ち針を打ち終わりました。

「針の数…。」
撮影しながら、この画像をお見せしていいものか、ちょっと気が引ける思いになりました。
でも、載せます。

さて、では、ちくちく縫っていきます。

裾の縫いしろ部分は、縫い線よりも若干外側に針を刺し、返し縫いで始めます。

あとはひたすら、待ち針ですくった布の中心を縫い進めていきます。

「待ち針多すぎじゃないか?(自分はいいけど、画像を見たかたに引かれるのでは…?それくらいなら、もっと間隔を開けるべきかも…)」と思っていましたが、迷いなく縫えるので、待ち針の数が多いことについては、これで良かったのだと思いました。

迷いがないので、どんどこ縫えます。
どんどこ、ちくちく。

片側の終わりまできました。

ここで返し縫いをします。

反対側の縫いしろを縫いこまないように、気を付けて確認します。

続きます