テヤンのステテコを作りました。

現在、テヤンの和装作りに取り組んでいます。
ステテコ作りはその一環です。
型紙も我流で作りました。
作業記録の画像があるので、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。
前回はこちら
テヤンのステテコ1 その15
型紙作りのために作りあげたパーツをばらしました。
形を整えて、紙に写す作業をしていきます。
縫い合わせと位置決めの印を兼ねて使っていたしつけ糸を取り除きます。

アイロン掛けの準備をします。
ヘラで引いていた脇線の上下の端にしつけ糸で印をつけます。

玉どめにすると後で邪魔になるかもしれないので、返し縫いだけにします。
どちらが前か分かるように、しつけ糸で印をつけます。

この位置はアイロン掛けや型取りにさほど影響しないので、糸端の始末は玉どめにします。
股周辺で余分になった布を切り取ります。

どこかにしまい忘れて、ずっと探していた細工ばさみが見つかったので、使いました。
「はあぁ~これこれ…!切れるぅ」
感動するほど切りやすかったです。見つかって良かった。
アイロンをあてます。

布が斜めに引っ張られたりしてゆがんだはずなので、縦横の布目を整えることを意識しました。
元の型紙、つまり立体裁断で形をとって作っただけの、修正前の型紙と重ねてみました。

型紙は縫いしろ付きで、布は縫いしろを折っていますが、布からはみ出した部分の見え方で、修正後との形の違いがよくわかります。
布が横方向に伸びたり縦方向に縮んだり、また、ゆがみもありますが、それにしても前の股ぐりから股下へと向かうラインがだいぶ違います。

修正前の型紙にはシャープペンで書いた前後を示す「F」「R」を、布にはアイロンチャコペンで書いてありました。
上の方でお話した通り、アイロンで消えてしまう前に、しつけ糸で直線3本で済む「F」だけを描いておきました。
型紙と布とで「F」の位置が逆になっているのは、折り返した縫いしろが出ている方を表側にしているからです。
この後、布から紙に形を写すのですが、そのとき縫いしろを上にしておかないと、紙と密着せず、形にズレが出やすいからです。
型紙用の方眼紙に形を写します。

紙は、自分の服の型紙を取った残りを取ってあったものを使っています。
人間用には使い道のない端切れでしたが、テヤンの服なら取り放題です。
「お人形の服って、つくづく、ちっちゃいわ~」と思います。
方眼紙を元のパーツよりひとまわり大きく切って、扱いやすいサイズにします。

残りは取っておきます。
また何かに使えたらいいなと思います。
型を取った布は、テヤンに着せてあれこれと試しているうちに、幅が伸びたり丈が縮んだり、歪みも出ましたが、ウエストから裾までの全体の丈は元の型紙どおりにします。

型紙の出来上がり線はシャープペンで描きます。
紙に、中心を決める印をつけます。
脚の真横の縦線の、上下の端の部分2か所です。


ウエストの前中心になる位置に印をつけます。
修正前の型紙と同じく、横の中心線から約4.06cmのところに点を打ちます。
元の型紙とは前後の配置が逆になるので、印は左右反対にするのを忘れないように気を付けます。

常に作業しやすい向きに手軽に変えられるように、小さなカッターマットに載せています。
紙や布が白いので、見やすいように、濃い色の面を使っています。
後ろ中心の印もつけます。
こちらは横の線から4.5cmです。

前中心の点から後ろ中心の点までを線でつなぎます。
引き終わりがどこまでなのかためらいながら描いたら、線の最後の部分がガタついてしまいました。
画像では手前の部分、約1.3cmほどです。

「一気に引いて、はみ出したら消しゴムで消せばいいのか…。」
慎重になって失敗しました。
裾線を引きます。
前側の端は、横の中心線から約4.3cmです。点を打ちます。

後ろ側の端は、約3.96cmです。点を打ちます。

点と点を線でつなぎます。
「ためらっちゃダメ!一気に…。」

こんどはうまく引けました。
続きます
