テヤンの肌襦袢1 その5

テヤンの肌襦袢(はだじゅばん)を作りました。

肌襦袢とは、和服を着るときの下着です。

型紙は自分で作りました。

作業記録の画像があるので、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。

前回はこちら
テヤンの肌襦袢1 その4

布を切ります。

使いたい側を右にして、カッターマットに置きます。
マットの方眼と、布にヘラで引いた線を合わせて、直尺とロータリーカッターで切っていきます。

残す端切れは、無駄にしないよう、出来るだけ大きくしたいので、4枚の身頃は、互いを近づけて印をつけてあります。
まずは一つのかたまりとして、その部分を切り出します。
そうすることで、後の細かい作業がしやすくなります。

大きな部分を切り離しました。

ここから、パーツごとに切り取っていきます。

上前身頃を切りました。

続いて、下前身頃です。

斜めの線を切るときも、線をカッターマットの線に合わせて、直尺を置いて、反対側には重りをのせて、ロータリーカッターで切っていきます。
切るのに使っている小さいカッターマットを、都合よい光の方向を探して動かしていたら、その下の、作業台にいつも載せている大きなカッターマットに対して、こんなにナナメになりました。

下前身頃を切り終わりました。

余分なところを切って形を整えるときには、切り落とす側を右に見てカッターを当てました。
面積の大きい方を直尺で押さえるようにしたからです。

一発でうまくできなかったものは、削るように形を整えます。

本体側を損なうような失敗ではなかったので、良かったです。

この「左手で直尺をずれないように押さえながら、右手でカッターを動かして切る」という作業は、いつでも、私にはとても難しいです。
なぜなら、左手は、直尺とその下の切りたいものがずれないように、指が両方にかかるようにしながらがんばって押し付けないといけないですし、右手は、カッターの刃の角度を保ちつつ、ガイドにしている直尺や定規に押し付け過ぎず離れずを保ったまま、下にも進行方向にも力を向けなくてはならないからです。
こうして書いていても「そんなに沢山のことを、いっぺんに行っているなんて!」と思うほど、私には大変な作業です。

一回でまっすぐ切ることができる人のことを、尊敬します。
「右手と左手の分担作業を、どうやったらそんなにちゃんと同時にできるのー。わからん、無理…(たまにはまぐれ当たりで成功するけど)」と、いつも思います

後身頃のもう1枚も、衿ぐり以外を切っていきます。
切るときは、短い辺から切った方がいいことに、このとき気づき、そうしました。

理由は「失敗の確率が下がる」からです。
切る距離が長いほど、集中が途切れたり、ずれたりしやすいと思いました。

2枚目の衿ぐり以外を切り終わりました。

ロータリーカッターを使う作業は、ここまでです。

続きます

型紙づくりは我流ですが、縫い方はこの本の「男物肌じゅばん」「女物肌じゅばん」を参考にしています。

(文化出版局 新きもの作り方全書)