テヤンの肌襦袢(はだじゅばん)を作りました。

肌襦袢とは、和服を着るときの下着です。

型紙は自分で作りました。
作業記録の画像があるので、記事にしてお伝えしています。
長いので、複数回に分けています。
前回はこちら
テヤンの肌襦袢1 その2
今回も、型紙づくりの続きです。
後身頃の衿の形を写す作業は、前身頃と同じようにするのが難しいので、やり方を変えました。
切り取った布を紙に載せて、印を付けたい所にカッターの刃先でキズをつけます。

上の画像とは違う角度で撮影すると、こうです。

キズどうしを直尺で結んでカッターで切ります。

これで後身頃の大まかなサイズ・形も紙に写せました。
型紙の原型の試作品を作っていきます。
原型が完成するまでは、途中までのパーツも残しておきます。
実物があった方が、改善するときに振り返りやすいからです。
クリアファイルにしまっておきます。

前後身頃の幅に差があるので、修正します。
肩の部分を衿で合わせると、前身頃の袖付け位置までの幅が足りません。

別の紙で作り直します。
今回の作業で使っている紙は、手芸用の方眼製図用紙です。
修正の前後をあとで振り返りやすいように、同じ方眼でも目盛りの単位が異なる紙を使います。

修正用の紙に修正前の紙を載せ、方眼を合わせたら、袖付け位置で垂直に切ります。

裾線を水平に切ります。

肩線を水平に切ります。

カッターは使用前に刃を折ったのですが、この3回目の作業では、もう切れなくなっていました。
三度なぞって、ようやく切り離せました。
刃の角度を一定に保てず、そのため細い切れ端が出来ています。

端と、衿も、方眼の線を合わせて、切りました。
試作品の前身頃の型紙が、出来上がりました。

ここまで型紙づくりに使った方眼製図用紙は、どれも切れ端です。
数年前まで自分の服の型紙づくりで使っていた、その残りです。
「もったいない。まだ何かに使えるだろう。お人形の服とか小物とか。」と、捨てられずに保管していました。
でも当時は、「お人形の服作り」に割く時間は無く、ただの憧れでした。
そうして何年にも渡り、製図用紙の端切れが増えてゆき、実現できていないと再確認するだけの日々を送っていました。
それももうお終いにして、今はこうしてお人形の服づくりが出来ています。
思い切って腰を上げてよかったと、しみじみ嬉しい気持ちです。
続きます。
型紙づくりは我流ですが、縫い方はこの本の「男物肌じゅばん」「女物肌じゅばん」を参考にしています。
