T-254 テヤン/Undertaker その2

このサイトによく登場するお人形を、私は「テヤン」と呼んでいますが、

商品名は、「T-254 テヤン/Undertaker(アンダーテイカー)」といいます。

テヤンは、株式会社グルーヴが販売しているファッションドール(着せ替え人形)です。
「今の気分」を表現するというコンセプトで、様々なファッションで商品展開されています。
このお人形はそのうちの一つで、アニメ「黒執事 Book of Circus」とのコラボ商品です。

「Undertaker(アンダーテイカー)」は、黒執事に出てくるキャラクターです。
原作漫画では「葬儀屋」という字に「アンダーテイカー」と読み仮名が振られています。

このお人形を、私は新品未開封の状態で購入しました。
開封前後の画像が残っているので、新しく撮った画像を追加して、記事にしてお伝えしています。
記事は、前に別のブログに掲載していたものを、再編集しています。
長くなるので、複数回に分けています。

前回はこちら
T-254 テヤン/Undertaker その1

今回は、箱の開封後、台紙に付いている状態で撮影した画像が中心です。
このときは、撮影後に、お人形を台紙から取り外さないまま、また箱にしまったのでした。
その理由も書きましたが、少し長い文になったので、後半に載せています。

当時は、お人形を撮影するのに適切な光の正解が分からなくて、そのときの自分にできる範囲で、あれこれと試しました。

そんな中から、ほぼ同じ位置で撮影した、3枚の画像を残してあります。
異なる光でどう違いが出るのか参考にするために、そして、どれも捨てがたくて、取ってあったものです。

これは、室内のすりガラス越しの自然光で撮ったものです。

これは、フラッシュを使って撮りました。

これは、100円ショップで買ったLED照明を当てています。

このブログを書いている現在は、テヤンの撮影には基本的に自然光を使い、明るさを足したいときには昼白色のLED電球1~3個で補っています。
テヤンを購入して箱の外側や台紙付きで撮影した当時は、そのような準備もなく、テヤンを撮影するのに光が足りないときにどうするべきかというのが定まってもいませんでした。

覗き込む角度で。これもフラッシュを使いました。

このとき、このお人形の特徴のひとつである「まつ毛」も撮影しようとがんばりました。

「T-254 テヤン/Undertaker」は、販売元・株式会社グルーブの公式サイトで「テヤン初の白い睫毛に、瞳孔を小さく表現したグリーンの瞳で、アンダーテイカーの顔の特徴を表現しました。」と説明されていました。
実物をみて、そのとおりだと思いました。
テヤンらしく、かわいらしい輪郭なのに、葬儀屋の美しさを併せ持ってもいます。

このお人形を買う少し前に、原作者の枢やな先生が、葬儀屋の作画についてツイートされたことがありました。
「セバスより葬儀屋の方が耽美な顔だと思ってるので睫毛シャバシャバにしてしまいます。あと眉毛がないので表情を出すために自然と目に作画密度が集中してしまいがち。シャバシャバ睫毛になーれ(∩^o^)⊃━☆゚.*・。゚」とおっしゃっていました。

その翌日に発売された、黒執事が連載されているGファンタジー2017年2月号の表紙が葬儀屋とシエルでした。

私は黒執事を単行本で読んでいますが、本編に葬儀屋が登場した時や、欲しい付録がある時などは本誌を買うこともあります。これは葬儀屋が表紙だったので買いました。「確かにまつ毛がシャバシャバだわ…」と思って楽しくなり、先生のツイートに感謝しました。

そういう訳で、テヤンのきれいなシャバシャバまつ毛を、なんとか撮影しようとがんばりました。

このテヤンは、たいていのファッションドール同様、パッケージの台紙にしっかりと固定されています。

足元も、透明のプラ板を使って、がっちり。

商品として、販売前の出荷や運搬や陳列で、振動にあったり逆さになったりしても動かないように、さらに落下して多少外箱がつぶれたりしても、人形や付属小物にダメージが無く、商品イメージを保てるように、工夫されています。

裏から見ると、人形を固定するプラ板や針金が、何重ものテープで台紙に留められています。

下も、テープでがっちがちです。

ここまで撮影した後、台紙からテヤンを外すことなく、また箱に戻しました。
このお人形への思い入れが強くて、大切に扱おうとしたためです。

この商品を知ったのは、通販サイトでファッションドールを見ていた時でした。

もともと着せ替え人形は好きでしたが、黒執事の葬儀屋のファンにもなっていた私には、葬儀屋の扮装をしたテヤンがポージングする画像と「原作者完全監修」というふれこみが、とても印象的でした。

ですが、私はそれまでテヤンを含むプーリップシリーズのお人形を所有したこともなく、欲しいと思って間近に見たこともありませんでした。
そのため、商品画像からの自分の想像には限界があるだろうと思いました。
入手をしても期待はずれでがっかりするのが心配で、買おうかやめようか、大いに迷いました。

初見の後、数か月にわたり、何度もそのサイトを訪れては、魅力を再確認し、テヤンの特性や扱い方の注意点をwebで検索して、諸々のマイナス点も知りました。
お人形には当たり外れがあることも、経験で知っていたので、このお人形を買った場合にどこまで許容できるかも、自問自答しました。

テヤンを置いてある店舗を調べて足を運びました。この商品ではありませんでしたが、実物の造形は画像から想像するよりもずっと可愛いと知りました。
これならUndertakerを買ってもいいだろうという謎の勢いを得て、ようやく、かの通販サイトで購入したのでした。
発売は2015年12月、私が購入して到着したのは2017年5月でした。在庫が残っていて、良かったです。

到着した新品未開封のテヤンは、想像の何倍もきれいな顔で、手に入ったのが嬉しかったです。

ファッションドールは、どのお人形もそうですが、台紙に固定されている間は、本来のものとは全く別の表情をしています。
素っ気ないし、お澄まししていて、その一体一体が持つ雰囲気を、醸しすらしません。
それは、台紙から外してはじめて生き生きと現れます。
様々な角度から何度も見ているうちに、そのお人形の性質や性格のようなものが、自分の中に形作られていきます。それがお人形を持つ楽しみの一つだと思っています。

そのため、早く台紙から外したかったのですが、当時はそのための時間がありませんでした。

購入を決める前にテヤンについて色々と調べて分かった事のひとつに、「台紙から外す作業は(他のファッションドールのときよりも、より)慎重に行わなければいけない」というものがありました。
SNSで見つけた体験談の中には、外す際に足首を折ってしまったという事例もありました。それを読んで、私は大変びびりました。

慎重にしなくてはいけない、台紙から外す際の注意事項を事前によく調べて、雑用を含む全ての用事から離れて落ち着いて作業できる日が来るまでは、固定されたテヤンをながめるだけで我慢しなくてはいけないと思いました。

でも箱の透明フィルム越しに覗くだけでは満足できなかったため、せめてもの思いで開封して、台紙付きですがお人形をじかに見て、感動したり嬉しさを味わったりして、撮影し、その後ホコリ除けのためにまた箱に戻したのでした。

今は、この画像も、当時を思い出す良い記録になっています。

次回に続きます。

「黒執事 Book of Circus」は、原作漫画の「サーカス編」がアニメ化されたものです。
コミックスでは5巻の最後の方に予告の様なエピソードがあり、お話は8巻まで続きます。
葬儀屋は、6巻と8巻に登場します。

また、同じ物語が「ミュージカル黒執事 NOAH’S ARK CIRCUS」として舞台化されました。

次回はこちら
T-254 テヤン/Undertaker その3